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お口のトラブルとケア(part3)


こんにちは!


今回も「高齢者のお口のトラブルとケア」についてお話しします。


前回までは高齢者の歯とお口の特徴という内容で口腔機能について

歯や歯ぐきについてお話ししました。




さて今回は「歯とお口のトラブルの対応」をお伝えしていきます。



「高齢者の歯とお口のトラブルと対応」

お口の中は加齢による変化によって、トラブルの発生リスクが高くなります。

大きなトラブルになる前に早めに気づいて対処することが大切です。



噛めなくなると・・・食欲低下、栄養低下


歯がグラグラする、歯の本数が減る、合わない入歯を使い続けていると、食べ物をしっかり噛めなくなります。咀しゃく力が低下すると唾液も分泌されにくくなり、美味しく食べようとする意欲も減ってきます。これらの不都合にともない、食べる意欲が低下すると栄養が十分にとれなくなるので全身状態にも影響がでてきます。

このようなトラブルの連鎖を放置せずに、問題のある歯の治療と入歯を調整し、噛む機能回復をすることが大切です。




ドライマウス


咀しゃく機能の低下による唾液需要の減少と加齢による唾液腺の萎縮で唾液が分泌しにくくなります。

常用の服用薬の影響によっても唾液の分泌量が減ると、お口の中が乾き食事がとりにくく発音がしにくいなどの症状が現れてきます。良く味わい噛むように努めて、唾液の分泌を促しましょう。

また主治医に相談して唾液減少に影響の少ないお薬へ変更も考えてみてください。






歯周病・むし歯


歯周病も虫歯も細菌感染(歯周病菌・むし歯菌)によって起こります。高齢になると唾液の減少による歯や入れ歯の汚れによって、お口の中で細菌が繁殖し、歯周病やむし歯が進行しやすくなります。

また、むし歯と歯周病の進行により、お口の中で増加した原因菌が血液中に入り込んで全身を巡って、心臓病や脳卒中の発症に影響を及ぼしていることがわかってきましたので、お口の中は自覚症状がないからといって放置せず、定期的なプロフェッショナル・クリーニングも必要になってきます。





歯の喪失

高齢になるとさまざまな原因で歯を失うケースがでてきます。

歯を失う原因の第1位が歯周病、

第2位がむし歯です。

歯周病は歯周組織に炎症が広がり、歯を支える歯槽骨が破壊されて、歯が抜け

落ちてしまい歯を喪失する危険性が最も

高い病気です。

予防の第一歩として、セルフケアによる口腔健康管理が大切です。

歯を失った場合は、この状態を放置すると口腔機能のトラブルを増大することになります。

早期に義歯(入歯)等によって補うことがトラブルの増大予防になります。





いかがでしたでしょうか?

思い当たることはありませんか?

お口の中のトラブルはお体の健康へも影響が出てきます。

おかしいな~???と思ったら、早期に歯医者さんへ相談してみましょう。



次回も「高齢者のお口のトラブルとケア」ついてお話しします。




 
 
 

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