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たばこと歯周病



こんにちは!

診療室から見える景色が、とってもきれいです。

患者様からも好評の景色です。




今回は、タバコと歯周病~喫煙による歯肉の変化~についてお話しします。



時々、患者様から「歯ぐきの色が黒くて気になる 」、「子供の歯ぐきが黒くなってきた」

等と患者さんから聞かれることがあります。


これは、喫煙や受動喫煙によるメラニン色素が活性化され、歯肉が黒変した結果と考えられます。





(喫煙によるメラニン色素が沈着した口腔内)


14歳、10歳のお子さまの口腔内もメラニン色素沈着とともに歯肉炎がみられ、両親の受動喫煙の影響が考えられます。




喫煙の影響を知ろう


①能動喫煙

喫煙による喫煙者本人への健康被害は平均寿命を10年間も短くしてしまうほど寛大です。

厚生労働省は「喫煙と健康 喫煙の健康影響に関する検討会報告書」と題して586ページにも及ぶ注意喚起をだしています。

喫煙の口腔内への影響として、歯周病、歯の喪失、齲蝕等の項目があげられ、約20年ぶりにアップデートされた「歯周病の新分析」において「糖尿病」と「喫煙」の2項目が合意されリスク因子とされました。

喫煙本数は1日10本以上がハイリスクとされており、多くの患者さんが思っているよりも喫煙は歯や歯肉、インプラントにまで悪影響を及ぼすそうです。



②受動喫煙

非喫煙者でも近くに喫煙者がいれば、タバコから直接喫煙者が吸い込む(主流煙)だけでなく、タバコから立昇る煙(副流煙)や喫煙者が吐き出す煙(呼出煙)を吸うことで、文字通り「受動喫煙=受け身喫煙」になります。



タバコの煙に含まれる発がん性物質は主流煙よりも副流煙に多く含まれています。

特に、室内、自家用車内で喫煙や衣服に付着した有害物質の三次喫煙は、身近な家族の健康に影響を及ぼします。




(三次喫煙とは、喫煙後に残留した有害物質を吸入すること。喫煙者の毛髪や衣類、部屋のカーペット、カーテン、自動車のシートの表面等に有害物質が残留し、それらが再放散したものが汚染源となる事)



電子加熱式タバコも燃焼式タバコ同様、大量のエアロゾルを呼出して受動喫煙を引き起こすので煙が出ないからといって安心はできません。

受動喫煙による口腔内への影響としては、成人においては歯周病と歯の喪失リスクを

30%も高め、小児の齲蝕にも関連するとされています。ただし、歯肉の着色はタバコ以外の原因で起きる場合もあるので、色素沈着があるからといって受動喫煙の影響だと早合点してはいけません。



タバコの煙の残留物質は家具やソファ、カーテン、カーペットなど、周囲のものすべてに付着します。その残留物質はオゾンや亜硝酸といった空気中の化学物質と反応して揮発し、発がん性が指摘されている成分を含む有害物質となり、第三者を巻き込む汚染源となる可能性があることがわかってきました。

残留タバコ成分は換気による排除が難しいことや、空気中の物質と反応して発がん性物質に変化した有害物質は、その影響が長期にわたって持続するため、二次喫煙(受動喫煙)以上に毒性が高いという報告もあります。


受動喫煙や三次喫煙のリスクを始めて知った方も、すでに二次喫煙防止に取り組んでいる方も、家族や周囲の健康やお口の中への影響を考え、今何ができるのか考えてみるのはいかがでしょうか?



いかがでしたか?


今回はタバコと歯周病~喫煙による歯肉の変化~についてお話ししました。

ご自分のお身体やお口の中だけではなく、大切なご家族や周囲の方々へも悪影響を及ぼす

タバコ・・・

禁煙をされるきっかけになればと思います。








 
 
 

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